私は統合失調症の祖母がいたため精神科に興味を持ちました。
祖母は宗教や心霊などの妄想がひどく、近隣とのトラブルもあり、「何とかしたい」と精神科の作業療法士を目指すきっかけになりました。

ですが、いきなり精神科で働くのには自信がなく、専門学校卒業後は300床規模の一般病院に就職しました。
当時残業も多く多忙な毎日でしたが、今思えば、身体リハビリの技術や知識を多く学べたのは良かったと思っています。

療法士としての自信が付いた頃、菅野病院では一般病棟と精神科病棟があるので自分の技術が活かせるのとやりたかった精神科のリハビリが出来ると分かり、お世話になることにしました。

精神科の作業活動では他の人に相談できる環境作りが大切です。
「〇〇を取って」から始まり、スタッフや他の患者さんに自ら声を掛けて、小さな成功体験を積み上げていくことが社会生活へと繋がります。

ここで学んだ技術や経験をより多くの療法士に伝えて、地域社会に貢献できればと思います。

私は専門学校を卒業後、回復期病院で働いていました。

日々リハビリをしている中で感じたのは「心も大事」ということでした。
気持ちが落ち込んでいたり鬱状態の患者さんが意外に多く、身体だけでなく心も元気にしたいと精神科のリハビリに興味を持つようになりました。

菅野病院へリハビリ見学に来た際は明るい和やかな雰囲気で、持っていた精神科病院のイメージとは違い「大丈夫そう」と安心したのを覚えています。

こちらで働き始めた当初は回復期病院との違いに戸惑ったりすることもありましたが、先輩や看護師さんが優しくフォローしてくれたので、すぐ馴染むことが出来ました。
回復期病院では担当制ですが、ここではスタッフ全員でフォローし合います。

また繊細な患者さんが多いため、症状／性格／スタッフとの相性なども話し合いながらプログラムを組み上げていきます。
まだ来たばかりですが、心を元気にすることを諦めずに療法士として成長できればと思います！